ダイバーが感じる海の変化

ほんの30年ほど前、沖縄やオーストラリアのグレートバリアリーフは色とりどりの豊かなサンゴ礁でダイバーを魅了していました。

今でも沖縄は、世界に誇る海であることに変わりありませんが、やはりあの頃とはまったく姿を変えてしまったスポットが多いのも事実です。

このサイトを運営しているパパラギダイビングスクールは、伊豆をホームゲレンデとして活動をしていますが、伊豆の海もここ数年で急激に変わっていることを感じます。

あきらかに水温が上昇し、冬の海でも魚の数が減りません。

台風や海流に乗って南の島からやって来て、本来ならば冬になるといなくなってしまう「季節来遊漁」たちが、最近は伊豆の海で越冬をしているのです。

短期で見ればうれしいことなのですが、長い目で見たら喜んでばかりもいられない様に思います。

また、海中を漂うレジ袋(一瞬、クラゲと見間違います)や、ボートでの移動中に見かける水面に浮いたペットボトルは、あきらかに増えています。

「実は地球温暖化はしていない」という説や、「レジ袋を減らしたって意味はない」という人もいます。

でも、実際に海に行けば感じるのです。

そして、海の変化は何百年、何十年というスパンではなく、2~3年ではっきりとわかるほどのスピードで起こっています。

ひとりでも多くの人に海の素晴らしさを知って欲しいと願うダイビングインストラクターとして、
「あの頃の海はよかったな」ではなく「今の海が最高!」と言える様に、これからも活動をしていきたいと思います。

 

>>from the Ocean の想い