星投げびと
「星投げびと」というお話をご存知でしょうか?
アメリカの自然科学ライターでもある、ローレン・アイズリーという人が書いた短編集に含まれているお話のひとつです。
とても短いお話ですが、ややもすれば環境を破壊する問題が大きすぎて途方に暮れてしまいそうな私たちに勇気を与えてくれるものです。
私たち1人1人が、このお話に出てくる少年の様な思いを持って行動すれば、きっと未来は変わると信じています。
【星投げびと】
海岸を散歩していると、
少年がヒトデを海に投げていた。
何をしているのかと尋ねると、
少年は「海に戻してやらないと
ヒトデが死んでしまう」と答えた。
私はそんなことをしても、
海岸中がヒトデだらけなんだから、
すべてのヒトデを助けられないし、
意味がないだろうと言うと
少年は少し考え、
またヒトデを海に投げた。
そして私にこう言ったのだ。
「でも今投げたヒトデにとっては
意味があるでしょ」と。